ランディングページ(LP)はコピーライティングなどのライティングテクニックなどもそうですが、Photoshopやillustratorを使ってデザインをして、HTML・CSS・JavaScriptのスキルを駆使してコーディングもしてやっと完成します。
なのでランディングページを作りたい時はWeb制作会社かフリーランスのWebデザイナーに制作依頼をする形を取るのが一般的です。
ただし、デザインやコーディングのスキルは必要なくてもランディングページを作ることができるツールはいくつか存在していて、その中のひとつがWordPressです。
今回の記事では、このWordPressを利用してのランディングページの作り方について、現役のWebデザイナーである私の視点から、少し語ってみたいと思います。
【WordPress・ランディングページ(LP):1】そもそもWordPressとは何か?
WordPressとはCMS(Contents Management System)です。このコンテンツ・マネジメント・システム(Contents Management System)とは簡単に言うとWebサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウトなどを一元的に保存・管理するシステムのことです。
WordPressとはWebデザインやプログラミングのスキルが無くても、Webサイトの運用ができる優れたツールです。HTML・CSS・JavaScript・PHPのスキルがあれば、さらに色々なことができます。
WordPressを使うメリット
WordPressを使わない場合、ローカル上にHTML・CSS・JavaScriptなどのファイルを置いて、サーバー上にアップするといった手間が発生します。一方でWordPressの場合は管理画面にログインさえすれば、スマホでもタブレットでもPCでも、どこでも手早く編集が可能です。
またWordPressの優れた点はプラグインです。お問い合わせフォームやショッピング機能など、外部の企業や個人エンジニアによって、機能拡張を実現する様々なプラグインが提供されているため、それを上手く利用すれば高機能なランディングページが作成できたりします。
WordPressを使うデメリット
サーバーやドメインの取得はもちろんですが、WordPressはそれなりに使い方が複雑なので、初期導入から使い方を覚えるまで、時間がかかると思います。また、デザインが提供されるテーマ(テンプレート)に依存してしまうため、こだわりのあるデザインにしたい場合は、ある程度の制限は覚悟すべきでしょう。こだわりのあるデザインを実現したいのであれば、Web制作会社かフリーランスのWebデザイナーの力を借りるのが賢明です。
【WordPress・ランディングページ(LP):2】WordPressでランディングページを作るためのプロセス
①WordPressのテーマを見つける
WordPressではテーマ(テンプレート)が無数に用意されています。テーマ次第でデザインやユーザービリティに様々なプラスの変化を加えることができるので、テーマ選びは非常に重要です。
WordPressは基本的にブログ運営に使うと思う人もいるでしょうが、ランディングページ(LP)に特化したテーマは数多くリリースされているので、それを選べば簡単にランディングページ(LP)を作ることができます。ちなみにテーマの料金は無料のモノから有料のものまであります。やはり有料のモノは高機能で優れたデザインのモノが多いです。
②WordPressのテーマをインストールする
テーマのインストールの仕方は、WordPressの管理画面のメニューにある「外観」の欄の中から「テーマ」をまずは選択します。そして画面上部の新規追加ボタンを押します。そうすると現在WordPress内でリリースされているテーマの一覧が出てくるので、この中からお気に入りのテーマをチョイスします。
どのような機能があるのか?他のユーザーはどれほど、このテーマを評価してるのか?それらの情報は「詳細&プレビュー」のボタンを押すと表示されます。これを見て気に入れば「有効化」のボタンを押して、これで初めてWordPressのテーマが利用可能になります。
③ランディングページ(LP)を作成する
さっそくランディングページ(LP)を作成していきます。やり方はブログを書く感覚とほぼ同じです。ただし、ここで注意点がありましてランディングページ(LP)のレイアウトはシングルカラム(1列)が基本です。なので2列や3列しか選択できないWordPressテーマを選択してしまってる場合は、別のテーマを使うべきでしょう。
WordPressのテーマの機能に関しては、基本的に「詳細&プレビュー」を見れば書いてあるのですが、中には日本語ではなく英語だけで書いてあったりするモノもあります。なのでテーマを有効化して実際に使ってみるまで、「どんな機能があるのか?」正確なところは分からないことが多いです。
有料テーマだと詳細ページやデモサイトで十分確認をしてから購入をしてテーマを利用するしかありませんが、無料テーマなら「インストールしてダメなら他のモノに切り替える」なんて事は何回でもできるので、是非やるべきでしょう。
④WordPressのプラグインを利用する
WordPressはプラグインによって様々な機能の拡張が可能です。テーマそのものがランディングページ(LP)に特化した機能が無くてもプラグインで補うことは可能ですし、お問い合わせフォームやショッピングカートなどのEC機能をつけられるプラグインまで様々あります。
ただし、自由なカスタマイズが可能な反面、あまりにもプラグインが多いと管理リスクが高まります。WordPressは常に利便性や高いセキュリティを実現するためにアップデートをしているのですが、それが必ずしもプラグインを開発する外部の企業や個人エンジニアが追随できるとは限りません。
開発者側がプラグインの開発をストップしてしまえば、そこでWordPressとの互換性を失い利用不能になることも多々あります。そうなるとランディングページの表示にも悪影響は出てきます。なので、なるたけならプラグインは少ない方が良いです。
⑤ランディングページ(LP)を公開する
画像を適切に配置して、テキストを書いてランディングページ(LP)が完成したら、あとは公開ボタンを押すだけです。もちろん、公開前にプレビューで「デスクトップ・タブレット・モバイル」とそれぞれのデバイスにおける表示確認ができるので、公開前に確認をするのがベストでしょう。
【WordPress・ランディングページ(LP):3】WordPressでランディングページ作るための、おすすめのテーマ
WordPressは基本的にブログを運用するためのモノですが、ランディグページ(LP)を作るのに特化したテーマは沢山存在します。その中でも特にオススメしたいテーマをご紹介します。
①【有料】Colorful
ファーストビューに出てくる画像、キャッチコピーの組み合わせ。ヘッダーデザインの作成、スマホなどのレスポンシブデザイン。ショッピングのランディングページなどで良く見るカウントダウンタイマー。Colorful(カラフル)は9,800円と12,800円の二つのバージョンがある有料のテーマですが、ランディングページ(LP)を作る上で必要な要素は、ほぼ揃っていると思います。丁寧なマニュアルもあるので、有料テーマの中では、まだWordPressに慣れてない方には特にオススメのテーマです。
②【有料】LIQUID LP
LIQUID LPはPCのみならずスマホやタブレットにも対応する料金が10,980円(税込み)のレスポンシブ対応のテーマです。LIQUID LPの特徴はプロダクト、リード、サービスの3種類のサンプルページが用意されていて、レイアウトやデザインが自由に変えられるのが魅力です。
③【有料】KITEKITE
KITEKITEはカウントダウンタイマーや、アニメーション、画像スライダー、ナビゲーションメニューなどランディングページに必要な機能が標準で実装されてる9,820円(税込)優れた有料テーマです。それのみならず、デザイナーが作成した500種類以上のデザイン素材が用意されているので、これさえあればランディングページ(LP)作成は、ほぼ困らないと思います。
④【無料】Xeory Extension
Webマーケティングをやる人なら、一度は名前を聞いたことがあるであろうバズ部。そのバズ部が実はWordPressテーマを提供してるんですね。それがXeory Extensionです。Xeory Extensionはシングルカラムを選択でき、CTAの設定に加えメルマガ配信スタンドのフォーム設定が出来るランディングページ(LP)も作成可能です。これだけの機能があって無料なのは驚きなので、最初のチョイスでXeory Extensionを使うのは良い選択だと私は思います。
⑤【無料】THE THOR
THE THORはデザインとSEO(検索エンジンの最適化)に特化したWordPressテーマです。特にSEOに関しては上位表示に必要な内部SEO対策機能が網羅されているので、別途SEO対策用のプラグインは必要ありません。また、ランディングページ(LP)用のテンプレートを標準装備しています。THE THORもなんと無料のテンプレートなので、まず最初に試したいWordPressテンプレートのひとつです。
【WordPress・ランディングページ(LP):4】WordPressでランディングページを作れるようになるためのプラグイン
WordPressはテーマがランディングページ(LP)作成に対応してなくても、プラグインを利用すれば機能を拡張してブログ記事の他にランディングページ(LP)を作成できるようになります。ここでは、特におすすめのプラグインを紹介します。
【無料】Landing Page Builder
日本語には未対応ですがドラッグ&ドロップで簡単にランディングページが作れるようになる無料のプラグインです。機能的には物足りないと感じるかもしれませんが、ランディングページ(LP)作成に特化したテーマでなくてもランディングページ(LP)が作れるようになるプラグインなので、1度は試してみて良いプラグインだと思います。
【有料】Danganページビルダー
完全に日本製のランディングページ(LP)が作れる12,800円(税込み)の有料プラグインです。お客様の声、商品販売、登録フォーム、ポップアップ表示、カウントダウンタイマーなど、ランディングページ(LP)作成に必要な機能はだいたい揃っています。どうしても使いたいテーマがある時は、このプラグインを使えば問題なくランディングページ(LP)を作ることが可能になるでしょう。
【WordPress・ランディングページ(LP)】まとめ
以上、WordPressでランディングページ(LP)を作るメリット・デメリットについてや、さらにはオススメのテーマやプラグインについても、ご紹介させて頂きました。最近は便利なテーマやプラグインが沢山登場してて驚きました。もしもテスト目的であるなら、まずはWordPressでを利用して無料からスタートするのも悪くない選択です。
ただ、機能面はともかくデザインに関しての柔軟性は、やはりWeb制作会社やフリーランスのWebデザイナーに依頼した方が私は良いと感じました。自分でスキルがあれば良いのですが、やはりランディングページ(LP)はセールスライティング力と思わず魅入ってしまうようなデザイン力が肝だと思うので、高いパフォーマンスを出すならプロの力は不可欠だと思います。
関連記事:ランディングページ(LP)制作費用とは、プロに依頼した場合、いくらになるのか?
LPのコーディングだけでしたら、7,000円ほどで私もお仕事を請け負っています。
こちらは私のポートフォリオです。だいたい、この程度のLPは作ることが可能です。
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