【仮想通貨】公開鍵と秘密鍵の関係について

公開鍵と秘密鍵は公開鍵暗号方式で暗号化に利用されます。過去記事でも説明しましたが公開鍵とは、通信を暗号化する際に必要な鍵で誰でも利用可能です。一方で秘密鍵は世界でたった一つしかなく、暗号化されたデータを復号するのに必要な唯一の鍵です。この言葉だけではイメージが湧きにくいと思うので、今回はもう少し掘り下げて説明してみたいと思います。
【仮想通貨①】公開鍵と秘密鍵の関係を理解する上で必要な、公開鍵暗号方式とは何か?

公開鍵暗号方式を簡単に言うと、みんなに見てもらう用の鍵と自分だけが持ってる鍵、ふたつの鍵を使う暗号化方式です。
公開鍵はみんなに見てもらう用の鍵です。「鍵を不特定多数に見てもらうなんてことは、危険じゃないか??」と考える人がいると思いますが安心してください。データはこの鍵を使って暗号化されます。第三者が見ても何が書いてあるのか分からないグチャグチャのデータになるのです。
このグチャグチャのデータの暗号化を解いて復号化できるのが秘密鍵になります。世界で唯一、グチャグチャのデータを元に戻せる鍵なので、こちらの鍵は誰にも見せずに大切に保管します。
【仮想通貨②】公開鍵と秘密鍵を利用する公開鍵暗号方式。その手順とは?

公開鍵暗号方式の具体的な手順について説明します。Aさんが100BTCのお金を受け取りたい前提の話です。
まずお金を受け取りたいAさんは秘密鍵から公開鍵を生成します。その公開鍵を受け取ったお金を送金したいBさんは通信内容を暗号化するわけです。
そして、この暗号化されてBさんから運ばれてきた100BTCをAさんは秘密鍵を使って、無事に復号化してゲットします。
ここで心配なのが送金途中での盗賊の出現ですが、Aさんの秘密鍵が無いから復号化することができずに、盗みたくても盗めません。これがざっくりとした公開鍵暗号方式の具体的な手順の仕組みです。
まとめ
以上、公開鍵暗号方式における公開鍵と秘密鍵の役割について、掘り下げてみました。『公開鍵暗号方式の仕組みについて』の過去記事の方では少し触れましたが、現実的にはもっと複雑です。
公開鍵を受け取った送金者の方に焦点を当てると、「その送金者が本物かどうか?なりすましではないかどうか?」を判別する仕組みがあります。不正送金なんてものも可能ですからね。
なので厳密には送金する際も、送金者の秘密鍵(電子著名)と公開鍵を使って、その人が間違いなく本人であるという、検証作業をして始めて送金が実行されています。
また秘密鍵から公開鍵を生成すると説明しましたが、厳密にはそこからさらにアドレスを生成してWebで扱いやすくしています。BTCなどの仮想通貨を送金する際は、このアドレスにBTCが紐付いて送金されていることになります。
さらに、公開鍵を生成する秘密鍵。この秘密鍵を生み出すシードフレーズの存在。このシードフレーズはセキュリティ上、最重要です。
今回の説明では秘密鍵と公開鍵の関係について焦点を当てるため、この複雑な仕組みを省きました。しかし、いずれ機会があれば、この複雑な部分も含めて全てを盛り込んだ図を用意して、説明をしてみたいなと思います。
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