仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)とは何か?特徴から将来性まで一挙に解説します

2017年に登場した仮想通貨のADA(カルダノ)、2022年の4月現在はだいぶ落ち着いていますが、2021年の高騰劇は随分話題になりました。この仮想通貨ADA(カルダノ)とは、いったいどのような仮想通貨なのでしょうか?今回は少し説明してみたいと思います。
もくじ
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の基礎情報
仮想通貨名 | カルダノ |
ティッカーシンボル | ADA |
---|---|
発行上限 | 450億枚 |
承認方式 | PoS |
上場時期 | 2016年 |
提唱者 | Charles Hoskinson |
公式サイト | https://cardano.org/ |
ホワイトペーパー | https://docs.cardano.org/introduction |
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の概要
仮想通貨ADA(カルダノ)とは、Cardano Foundation(カルダノ財団)とIOHK(インプット・アウトプット・ホンコン)社によって開発された仮想通貨です。ADAの提唱者であるCharles Hoskinson(チャールズ・ホスキンソン)氏はインプット・アウトプット・ホンコンのCEOで、アメリカの数学者でもあります。さらに、あのイーサリアムの創設メンバーでもあります。仮想通貨ADAのそもそもの開発目的はオンラインカジノで利用でした。しかし他の分野にも応用可能な技術なので多方面に進出しています。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の技術の教育分野での応用
発展途上国などでは、せっかく学校を卒業したのに、その学校が紛争により破壊されてしまうケースがあります。そうなると卒業証明に関わる書類やデータまでもが無くなってしまい、卒業証明などの真偽判定が非常に困難になります。卒業生が進学や就職の際に困ったことになりますね。
そこでインプット・アウトプット・ホンコンでは、ブロックチェーンベースの国民IDと達成度記録システムの構築を行っています。今はエチオピアの教育省と提携してプロジェクトを進めてるそうですが、この需要は発展途上国であればあるほど高いと思います。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の技術の商品の真偽判定での応用
2019年にインプット・アウトプット・ホンコンがスニーカーメーカーのニュー・バランスと提携しました。日本でもブランド物のスニーカーの偽物をつかまされる話は沢山あります。ファッション業界の偽ブランド商品の問題は昔からある話ですが、このような真偽判定がスマホなどで手軽に出来るようになれば、その影響はファッション業界に止まらない話になるのではないでしょうか?
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の技術の農業分野での応用
仮想通貨ADA(カルダノ)の関連企業であるEMURGO(エマーゴ)はコーヒーの事業に参入しています。これもエチオピアなどの発展途上国の話なのですが、土地の所有者が適切な記録の管理をしてなかったりするんですよね。
そこで長年コーヒー農家などをやって生計を立てていても、「土地所有の記録が無いよ」と言う無理くりな理由で、悪い人達に力ずくで追い出されてしまうケースがあります。先進国だと考えられませんが、ほとんど難癖をつけて、暴力で追い出すやり方です。そこに「確かに土地登録はしてるよ」とブロックチェーンの技術を持ち込んで、その状況を解決に導こうと取り組んでいます。
また「作っているコーヒー豆が確かに本物なのか?」といったタグ技術による他の豆との識別も可能にしています。『安い品種のコーヒーを混ぜて売ってしまおう』といった人達も中にはいるので、そのような犯罪防止と信用の向上に取り組んでいます。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の特徴
仮想通貨ADA(カルダノ)はOuroboros(ウロボロス)といった承認アルゴリズムを採用しています。ウロボロスにはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を用いています。
PoS(プルーフ・オブ・ステーク)はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)と違い、ADA(カルダノ)を保有する量に応じてブロック承認の成功率が決ります。なので電力が大量に消費されることもありませんし、大資本を抱えた一部の組織が、マシーンパワー(高い計算力)を駆使して仮想通貨採掘の独占を行うのは不可能です。
また仮想通貨ADA(カルダノ)は仮想通貨を承認する行為、ステーキングの方法を2種類用意しています。ステーキングとは仮想通貨をマイニングして報酬を得る行為です。仮想通貨ADA(カルダノ)では自身で「ステーキングプールを運営」し報酬を受け取るか、または「他のユーザーのステーキングプールにスーキングを任せて報酬を受け取るか」の2種類のオプションが用意されています。
ステーキングプールの運営はいわゆる自分での採掘で、専門の知識とスキルが必要です。ただ、仮想通貨ADA(カルダノ)では面白いことに、ステーキングプールのランキングがあって、その中で他のユーザーが運営する有望そうなプールを見つけて、自分でやるよりも目減りしますが報酬をゲットすることが可能です。
仮想通貨ADA(カルダノ)は、取引する人にもマイニングする人にも、やさしいサービスを用意しているといえると思います。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の負の側面
仮想通貨ADA(カルダノ)にも負の側面はあります。日本で行われたプロモーションが、仮想通貨ADA(カルダノ)の紹介を受けた人が、別の人を紹介すると報酬が入るというMLM、いわゆるマルチ商法まがいの手法が使われていると批判を受けたのです。
さらに仮想通貨ADA(カルダノ)のプロモーションには情報商材販売者を使っていました。後にその業者が過剰な宣伝を展開して、「半年で億万長者になれるぞ」などと投資初心者達を不用意に煽り、数十万もする高額投資塾に入会されるなど、随分な搾取が行われていたことが判明しました。
この詐欺まがいのプロモーションは仮想通貨ADA(カルダノ)上層部の意向とは違うらしく、このプロモーションに関わった人は後に運営から追放されています。
不都合な真実ですが、『ビジネスは正攻法でやるよりも、無知な人を騙す方が楽に儲かる』といった側面はあります。どんなにまともで、素晴らしい技術を持っていても、お金を稼ぐためにそちら側に走ってしまう人はいます。
今回の事件は仮想通貨ADA(カルダノ)の上層部が知らないところで展開されていて、一部の人間が金に目がくらみ暴走したのか?その真偽のほどは良く分かりません。もしも上層部まで真っ黒なら、また同じことを近い将来やるかもしれません。
このような負の側面もしっかり見た上で、「大切な資金を投入するのかどうか?」しっかりと判断すべきでしょう。私個人としては、何も信じないで最悪を想定して相場に挑むのが、1番のダマシ回避になると思っています。悪いモノは悪い。良いモノは良い。希望的観測こそが投資において、1番の命取りだと私は思います。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)の現在の価格から見る将来の予想
※2022年5月16日現在の話です。長期投資家ではなく、あくまでテクニカルトレーダーの分析です。

ADA/USDの週足チャートです。ボリンジャーバンドは期間20でσ2を利用しています。全体として下落相場です。まず2本のトレンドラインの下のトレンドラインに注目してください。このトレンドラインは綺麗に引けます。綺麗に引けるということは、このトレンドラインを沿って価格が推移したことを意味し、信頼性の高いトレンドラインであったと言えます。シナリオ的にはこのトレンドラインをブレイクすれば上昇のサインでエントリーも良い判断です。トレンドラインブレイクのパターンです。
ところがトレンドラインをブレイクした次のロウソク足を見てください。ミドルライン付近で十字線が出ています。これは典型的な移動平均線を利用した戻り売りのパターンです。トレンドラインブレイクのロング(買い)エントリーと戻り売りのショート(売り)エントリー、二つの矛盾したパターンが混在した状況で、結果として市場は戻り売りのショートのパターンを選びました。そうやって連続して陰線が出て、再び下落相場になったのです。
現在の週足のロウソク足は大きくヒゲをつけて反発をしています。これほどのヒゲは注目すべきですが、まだ価格はミドルラインの内側にあります。2番目の1番外側のトレンドラインをミドルラインのからの下落後に引きましたが、このラインに差し掛かる時に売り圧力が出る可能性も高いです。今のところ、総合してショート(売り)の勢力が強くて、ロング(買い)のチャンスは見えてきませんが、2番目の外側のトレンドラインをブレイクしたあたりが、最初にロング(買い)のエントリーを考えられるポイントになると思います。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)を売買するのに、おすすめの仮想通貨取引所
1:GMOコイン
取引所名:GMOコイン |
URL:https://coin.z.com/jp/ |
取扱通貨数:販売所18種類・現物11種類、レバレッジ5種類 |
レバレッジ倍率:固定2倍 |
ロスカットルール:75% |
ロスカットが証拠金維持率の75%を下回ってからで、国内業者の中では多少厳しめのGMOコインですが、こちらも現物取引と証拠金取引の両方ができて、販売所形式も用意しています。他の国内業者と同じで、USDのペアは取り扱っておらず、ADA/JPYのペアのみの対応ですが、長期投資をする方が利用すると良い仮想通貨取引所だと思います。
2:CryptoGT
取引所名:CryptoGT |
URL:https://cryptogt.com/jp/website-home |
取扱通貨数:60種類以上 |
レバレッジ倍率:500倍 |
ロスカットルール:50% |
CryptoGTはレバレッジが500倍まで使える中級者以上の方向けな海外業者です。ただ日本語にも対応してて、あのFXでおなじみのMT5の取引ツールが使用できます。取扱通貨は実に60種類以上でADA/USDにも、しっかり対応しています。
MT4やMT5は他のエンジニアが作った便利なカスタムインジケーターや自動売買システムが簡単に無料で導入できます。もちろんMQL4やMQL5などの言語を学べば、メタエディター(MetaEditor)などを使って、さほどサードルも高くもなく自作インジケーターや自動売買システムを自分で作って導入することができます。
なので裁量トレードだけではなく、システムトレードを検討されている方は、最初からCryptoGTを使ってしまっても良いと私は思います。
仮想通貨ADA(カルダノ/エイダコイン)のまとめ
以上、仮想通貨ADA(カルダノ)について説明してみました。今回、仮想通貨ADA(カルダノ)の概要の項で、仮想通貨ADAの技術の応用例について説明しました。ここで特に中長期で投資をやる人に注意をしてほしいのですが、これはあくまで参考資料です。
相場は投資家達の期待、悪く言えば妄想で乱高下するものなのです。この仮想通貨ADAの技術の応用が、そのまま織り込まれて相場を動かしていると安直に考えるのは危険です。そもそも株と仮想通貨は違いますからね。
ただ、価格の動きの大部分を支えるのは、『その仮想通貨を開発した会社と関連企業が、何をビジョンとして、何に取り組んでいるのか?そのような仮想通貨の根底にある価値をしっかり吟味した上で、大金を投入しているビックプレイヤー達』です。細かく売り買いをするトレーダー達では無いんですね。
そのような意味で、仮想通貨の開発会社が何に取り組んでいるのかは、ウォッチしておく必要は私はあると思います。これは株でも為替でも常にビックプレイヤーの動向を追って相場の行く末を分析するやり方として、古くからある方法論です。なので仮想通貨でもそれなりに有効性があると考えて良いと私は思います。
それともう1つ、2021年5月にBTCの価格が大きく下落したのにたいして、ADAは上昇したから逆の相関に期待をかける投資家の方も多いようです。2020年にもそのようなデータはあります。逆の相関に賭けるのは分散投資の基本ですもんね。ただ、必ずしも逆相関の関係でいつづけるわけでも無いし、投資初心者の方ですと非常に混乱する投資手法です。なのでシンプルに分析されるのが1番無難なのかなと私は考えています。
仮想通貨
ADA OMG XLM LTC ETH XRP BTC DOGE DOT USDC
関連記事
・仮想通貨のホワイトリストとは何か?その登録通貨一覧についても紹介します
・仮想通貨ウォレットのおすすめや、種類や仕組みまで解説します
・トレザー(TREZOR)のハードウェアウォレットについて紹介します。
・レジャーナノ(Ledger Nano)のハードウェアウォレットについて紹介します。
・MT5とは何か?MT5が使える仮想通貨取引所も、ご紹介します
・仮想通貨・初心者向けガイド~仮想通貨投資のやり方を解説します
・仮想通貨・短期トレードの特徴と具体的な始め方について解説します