仮想通貨ビットコイン(BTC)とは何か?特徴から将来性まで一挙に解説します
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ビットコイン(BTC)は2009年に誕生した仮想通貨です。サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)を名乗る謎の人物によって投稿された論文に基づき運用が開始されました。ビットコインは2021年6月8日には中央アメリカのエルサルバドル共和国の法定通貨として承認され非常に話題になりました。今回はそんなビットコインについて、「いったいどうゆう通貨なのか?」説明してみたいと思います。
もくじ
仮想通貨ビットコイン(BTC)の基礎情報
仮想通貨名 | Bitcoin |
ティッカーシンボル | BTC |
---|---|
発行上限 | 2,100万枚 |
承認方式 | PoW |
上場時期 | 2009年1月 |
提唱者 | Satoshi Nakamoto |
公式サイト | https://bitcoin.org/ |
ホワイトペーパー | https://bitcoin.org/bitcoin.pdf |
仮想通貨ビットコイン(BTC)の概要
ビットコインは法定通貨とは異なり、ビットコインを管理するための中央銀行のような組織は存在しません。その代わりブロックチェーン(分散台帳)という技術が利用されています。ブロックチェーンは取引情報を記録する役割を担っています。
ブロックチェーンに記録される取引データは、世界中にある無数のパソコンで共有し管理しています。なので常にデータの正当性が検証され続けるため、改ざんが行えない仕組みになっています。
仮想通貨ビットコイン(BTC)を支えるマイナー(採掘者)達の存在
ビットコインの取引記録は、世界中に公開されているブロックチェーンに書きこまれています。追加されるデータは1つのブロックになっていて、1つの鎖(チェーン)のように繋がって保存されています。新たに生成されたブロックは不特定多数のユーザーによって検証され、問題がなければ最新ブロックとして既存ブロックの後ろに接続されます。
この取引情報のブロックをマイナー(採掘者)と呼ばれる人達が、高性能コンピュータを使い世界中で生成を行っているのです。高性能コンピュータによって高速計算をし、「早めにブロックを生成した人が報酬として新規発行されたビットコインを受け取る」といった仕組みを取っています。ゴールドラッシュで一攫千金を狙う鉱夫と鉱山の関係に似てます。
もちろん、このビットコインの仕組み、具体的にはPoWの承認方式の仕組みは大量の電力消費の問題があります。また高性能なコンピュータを用意できる大量の資本を抱えた一部の組織が、採掘を独占できる危険性もあります。今のところ深刻な問題はありませんが、ビットコインのこの問題を解決した仮想通貨が続々と登場しているのが今の状態です。
仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格に影響を与える半減期とは?
半減期とはマイニング(採掘)における報酬が半減する仕組みです。ビットコインの半減期の場合は約4年に1回の間隔で発生します。
なぜこの半減期があるかというと、まずビットコインは発行上限が2,100万枚です。上限を定めないとビットコインが供給過多になり価値が下がってしまうためです。そして、上限を定めていてマイニング報酬がそのままの値段だと、あっという間に上限の2,100万枚に達してしまいます。
マイナーの人にとっては旨みが無くなる話ですが、半減期を導入することにより、相場のバランスを取っているんですね。
この半減期は相場においてのビットコイン価格の上昇を引き起こします。2012年11月28日、2016年7月9日共に価格は上昇をしました。3回目は2020年5月12日に実施されましたが2020年4月下旬頃から先行して価格が上昇しました。ビットコインの半減期はある程度パターン化された価格の上昇イベントなので、その動向は注視しておくべきでしょう。
次の半減期は2024年3月を予定しているようです。
仮想通貨ビットコイン(BTC)の規制強化の動きについて
これはビットコインに限りませんが、米国や中国、そして我が国日本も規制強化に動くニュースが目立ちます。送金データを混ぜ合わせることによって、利用者のプライバシーや匿名性を守るミキシングを利用したマネーロンダリングも水面下では頻発しています。
今の仮想通貨は裏社会でも利用例が増えているので、国家が規制に入る理由も納得が行きます。当然、仮想通貨投資家にとって、この規制のニュースは悪材料で価格は下落する傾向があります。仮想通貨の規制なのか規制の緩和なのかは、ニュースの性質によって価格は変動するので、ニュースには常にチェックが必要です。
仮想通貨ビットコイン(BTC)は時価総額1位
時価総額とは『通貨の市場価格(時価)×発行数量』で算出されます。通常、通貨の上限枚数が少ないと1枚に対する価値は上昇します。発行枚数は開発者が独自で決められるもので基本的にバラバラなので、純粋な価値が見えてきません。
そこで発行数量に現在の市場価格を含めたのが時価総額なのです。基本的にこの時価総額が高ければ高いほど、安定した通貨であると言われています。
・Crypto Market Cap Evolution and Comparison to Traditional Asset Classes
上記の記事は英語ですが、主要仮想通貨の時価総額ランキングとその比率が分かりやすくまとめられています。これは2019年の記事で、6年前はビットコインの時価総額が90%以上を占めていたけど、「その間に仮想通貨市場全体が急成長をして、時価総額で見るビットコインの比率は58%にまで落ちているよ」といったような内容です。
最近に置き換えてもNFT市場の伸びなのどから分かる通り、イーサリアムのERC-20規格の活躍などを見れば、この結果になるのは頷ける話です。ただ、2022年の最近の時価総額ランキングを見ても、ビットコインが¥95,423,472,371,596で2位のイーサリアムが¥44,376,527,267,018で、半分ほどまだ開きがあります。
短期売買を主体とするトレーダーの私としては、まだファーストチョイスはビットコインです。これは株でも為替でも同じですが、流動性が低ければパターンを利用してのトレードが難しくなるからです。価格の乱高下が激しければインジケーターが示す数値も極端なものになるので、『安定して勝つ』と言う目的から反れてしまうのです。
仮想通貨ビットコイン(BTC)の現在の価格から見る将来の予想
※2022年5月15日現在の話です。長期投資家ではなく、あくまでテクニカルトレーダーの分析です。

BTC/USDの週足チャートです。ボリンジャーバンドは期間20でσ2を利用しています。2021年5月に形成された真ん中の首の部分が短いヘッドアンドショルダーと、2022年1月に形成された首の長いヘッドアンドショルダー。二つのパターンが非常に目立つ相場です。2021年の最高値はしっかりと更新されているので、買い圧力が全体的にはそれなりに強いことも、このチャートからは伺えます。
ただ、最新の週足チャートを見ると、2021年1月18日引ける支持線のレベルを1度は抜け切るものの、大きなヒゲをつけて反発をしています。

もう少し最新の週足チャートの細部を見てみます。BTC/USDの日足チャートです。週足の支持線を抜けた2022年5月12日の相場を見ると長い長い下ヒゲをつけた十字線が出現しています。これはラインをしっかり下抜けしたものの、強力な買い圧力によって引き戻されたことを意味します。実際にこの5月12日の十字線後の相場は陽線が連続して出現しています。
この状況からBTC/USDは今、分岐点に差し掛かっていると見るべきでしょう。週足のチャートの支持線のレベルを見てください。

ラインにタッチしていないモノを含めると実に4回も試されています。何度も試されるようなレベルは抜ければ一方的に動くのがセオリーなので、このラインを次に抜ける下落の動きには要注目です。
ただし、日足で週足チャートの細部を見たように、最新のロウソク足は強力な買い圧力の存在を示唆しています。なので、もし週足チャートでミドルラインを抜けるようなことがあれば、買い目線の復活で2021年11月08日の最高値を目指して上昇する可能性もあります。
仮想通貨ビットコイン(BTC)を売買するのに、おすすめの仮想通貨取引所
1:Coincheck
取引所名:Coincheck |
URL:https://coincheck.com/ja/ |
取扱通貨数:販売所15種類・現物17種類 |
レバレッジ倍率:証拠金取引は現在やっておりません |
Coincheckは証拠金取引をやっていません。現物取引のみです。現物取引の利点はどんなに損失をしても最悪資産が0になる程度です。資産がマイナスになって借金を背負うことはありません。現物取引は上昇相場にしか賭けることができませんが、初心者の方が相場に慣れると言う意味では、ここを使うのは有用です。ちなみにCoincheckに関してはUSDのペアは取り扱っておらず、BTC/JPYのペアのみです。
2:DMM Bitcoin
取引所名:DMM Bitcoin |
URL:https://bitcoin.dmm.com/ |
取扱通貨数:現物11種類、レバレッジ15種類 |
レバレッジ倍率:固定2倍 |
ロスカットルール:50% |
DMM Bitcoinに関しては現物取引も証拠金取引も両方の取扱があります。ロスカットルールが50%なので、国内業者の中では多少リスクのあるトレードも可能です。DMM BitcoinもUSDのペアは取り扱っておらず、BTC/JPYのペアのみです。
3:GMOコイン
取引所名:GMOコイン |
URL:https://coin.z.com/jp/ |
取扱通貨数:販売所18種類・現物11種類、レバレッジ5種類 |
レバレッジ倍率:固定2倍 |
ロスカットルール:75% |
ロスカットが証拠金維持率の75%を下回ってからで、国内業者の中では多少厳しめのGMOコインですが、こちらも現物取引と証拠金取引の両方ができて、販売所形式も用意しています。他の国内業者と同じで、USDのペアは取り扱っておらず、BTC/JPYのペアのみの対応ですが、長期投資をする方が利用すると良い仮想通貨取引所だと思います。
4:CryptoGT
取引所名:CryptoGT |
URL:https://cryptogt.com/jp/website-home |
取扱通貨数:60種類以上 |
レバレッジ倍率:500倍 |
ロスカットルール:50% |
CryptoGTはレバレッジが500倍まで使える中級者以上の方向けな海外業者です。ただ日本語にも対応してて、あのFXでおなじみのMT5の取引ツールが使用できます。取扱通貨は実に60種類以上でBTC/USDにも、しっかり対応しています。
MT4やMT5は他のエンジニアが作った便利なカスタムインジケーターや自動売買システムが簡単に無料で導入できます。もちろんMQL4やMQL5などの言語を学べば、メタエディター(MetaEditor)などを使って、さほどサードルも高くもなく自作インジケーターや自動売買システムを自分で作って導入することができます。
なので裁量トレードだけではなく、システムトレードを検討されている方は、最初からCryptoGTを使ってしまっても良いと私は思います。
仮想通貨ビットコイン(BTC)のまとめ
以上、ビットコインについて説明してみました。イーサリアム(ETH)やテザー(USDT)、リップル(XRP)などが台等しているとはいえ、やはり時価総額1位のビットコインは見逃せない仮想通貨です。
ただ時価総額の項で英語の記事を紹介しましたが、あの記事の最後には「仮想通貨はまだまだ伝統的な金融商品には遠く及ばない。米国のいち企業であるAmazonの時価総額にすら及ばないじゃないか?」といった趣旨のことが書かれています。
私もその視点に関しては同意です。仮想通貨市場は成長が期待されはするのですが、安定して投資をして勝とうと思うのなら他の伝統的な金融商品の方が良い場合が多いです。
私も専門は為替や米国株で、仮想通貨はまだまだ2軍扱いです。
このような序列になるのは私が長期投資をする投資家(Investor)ではなく、投機家(speculator)だからです。投資はその人のスタイルによって、安全性も利益も全く別物に変貌します。
有名投資家が推してようがネットでの人気の投資商品だからといって、自分に合うとは限りません。たとえば私は仮想通貨の中ではビットコインを最も評価しますが、中長期で運用する投資家達は「全く儲からないよ」と切り捨てるかもしれません。
自分のスタイルと照らし合わせて、仮想通貨については研究し評価するのが私は大切だと思います。
仮想通貨
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